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「日の名残り」 (The Remains of the Day)
2017/04/19(Wed)
もう20年以上も前の映画になりますが、友人が以前に見て、すご~く感動した、と話していたので、まず原作を読んでみようと思いました。

書いたのは、カズオ・イシグロという日系のイギリス人で、この作品でイギリス最高の文学賞である「ブッカー賞」というのを受賞している。

「品格」ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、イギリス西岸への短い旅に出る。話は彼の回想のひとり語りの形式なのですが、美しい田園風景の道すがら、今までの様々な思い出がよぎるんですね。長年仕えたダーリントン郷への敬慕の思い、執事の模範だった父、そして淡い想いを抱いたミス・ケントンのこと・・。

彼は、自分の感情を捨て、雇い主の正義を疑うことなく信じ、自分の役目を果たすことに執事としての誇りを感じ、それを全うするのですが、旅の終わりに会った男の、「人生、楽しまなくっちゃ。夕方が一日で一番いい時間なんだ。足を伸ばしてのんびりするのさ。」という言葉に、何とも切ない思いになって泣く。

でも彼は、前を向いて生きたのですね。自分の責務に理想を貫いたんですね。今度新しく仕えることになったアメリカ人の雇い主のために、アメリカ人が好むジョークを身につけ、びっくりさせて差し上げることが出来るかもしれません、という文で終わっていますが、それ以外の生き方は出来なかった老執事の切ない気持ちが心にしみます。

本物の執事、というのはイギリスにしかいなかったようです。NHKの「ダウントン・アビー」というドラマとちょっと重なって見えましたね。

今度DVDを借りてこようと思います。主演は、アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソン。「日の名残り」とは、太陽が沈み、まだ空に明かりが残っている頃を言うのでしょうね。人生の残りも・・。



日の名残り 日の名残り2 日の名残り3





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コメント
- 本物の執事 -
レンさんの解りやすい解説に「執事」という仕事のありようが、そして本物の執事はイギリスにしかいなかった、というのもが良く理解できました。
誇り高くも、雇い主の下僕となって仕える姿はレンさんのおっしゃる「ダウントン・アビー」のカーソンさんと重なりますね。

そのダウントン、来月の7日からシーズン6が始まるときいていますが・・・。
そして、映画にもなるようですね。
たのしみ、楽しみです。
2017/04/20 20:01  | URL | しいちゃん #vq.XT7B2[ 編集] ▲ top
- まあ、うれしいですね! -
しいちゃんさん、ダウントン・アビー6のこと教えていただいて感謝です。ネットで見ましたら、ダウントン・アビー5の再放送もあるようですね。映画にもなるとはうれしいこと!
またまた、いろんな事件があるのでしょうか。メアリーとイーディスはどうなるのでしょう。アンナのことも気になりますし・・。
またあの素敵な衣装がたくさん見られますね。
2017/04/20 21:35  | URL | レン #Kl26ezCs[ 編集] ▲ top
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